イヌとネコの現代病 -第5回-
<尿道閉塞>

冬のネコちゃんに多い尿道閉塞

水をあまり飲まない冬…

特に男の子の猫ちゃんは要CHECK!!

 

・ネコに多い泌尿器症候群

・こんなしぐさに気をつけて

・原因はにゃんにゃの?

・結晶尿と尿石症

・ストラバイト尿石症とは

・治療と予防法

・どうやったらPHがわかる?

・まとめ

ネコに多い泌尿器症候群

尿道閉塞、俗に言う“尿閉”は、尿の通路である尿道が閉鎖する事で、特にオスの猫に多く見られます。

イヌでは尿路結石によって陰茎骨の手前で閉塞することが多く、ネコでは下部尿路症候群に関連して発生する事が多い。

 

排尿しようと何度もトイレに入り、しきりに力みますがポタポタとしか尿が出ません。

完全閉塞になると全く排尿できず、膀胱が尿で膨張し、痛みを伴います。

又、尿が出ないため、食欲不振や嘔吐・昏睡といった尿毒症の症状を示します。

あまり膀胱が膨張しすぎると膀胱破裂を起こすこともあります。

 

尿道の閉塞は、命に関わる緊急状態です。

こんなしぐさや症例に気をつけて

・出るかでないかの少量の尿を頻回する

・いつもと違った場所に排尿する

・性器をよくなめる

・尿に血が混ざる

・排尿中に力んだり痛がる

・排尿ができない

などなど

原因はにゃんにゃの?

決定的な原因は発見されていませんが

・細菌やウィルスの感染

・肥満

・運動不足

・よく長時間トイレをがまんする

・少ない飲水量

・食事内容が不適切 と言われています。

ネコに多い結晶尿と尿結石

尿中には多くのミネラルが含まれており、ネコ下部尿路疾患では、「膀胱」「尿路」にミネラルの結晶(一般的に多いのがストラバイト結晶)が集まります。

集まった結晶は尿路を刺激し、炎症を起こさせて互いに固まり、膀胱内や尿中に存在し、時には尿道を閉塞させてしまいます。

ストラバイト尿石症は・・・

1.尿石を形成しやすい成分が尿中に多いとき

2.尿のpHが高い時

3.尿の膀胱での停滞時間が長いときなどに発生しやすくなります。

治療と予防法

ストラバイトの場合、尿中がアルカリ性になっているので、酸性に傾けて尿石を溶かしてくれる食餌に切り替えます。

尿石が溶けて結晶も減ったら、予防の維持食(C/D,PHコントロール)で、尿のPHを保ち結晶をできにくくします。

もちろん!尿石症の診断をされていなくても、予防の為(冬の期間のみでも)食事を変えてもかまいません。

予防ごはんの紹介

どうやったら尿PHがわかるの?

簡単な尿検査でわかります。

2時間~半日以内の尿を持ってきてもらい、10分程度でPH・蛋白・糖・結晶の有無などなどがわかります!

(予約不要・詳しくはスタッフまで)

また、トイレ砂に混ぜておくだけで、簡単にPHの目安を計ってくれる猫砂や検査紙が市販されていますので、採尿や来院の難しい方は使ってみては?

まとめ

原因がはっきりわかりませんが、食事が大きく変動させている事は確かなようです。

一生涯処方食を続けてもらう事で予防できますが、心当たりのある方はもちろん、心配な方は冬期間だけでも予防食に変える事をおすすめします。

(市販の「尿石症配慮」のごはんと、処方食の「尿石症」のごはんでは、内容や効果が違いますのでお気をつけ下さい。)

当院では細胞移植医療を行っております。ご相談ください。

 

中の道動物病院 苫小牧院

苫小牧市新富町1丁目7-19

TEL:0144-78-3380